【おすすめ】ストリート・トラッド が面白い! ファッションの歴史を学ぶ<MBさんのメルマガを読んで>

 

 

 

はい,こんにちは.とん(@peat494)です.

MBさんのメルマガを購読してから,ユニクロだけでなくハイブランドや洋服の歴史にも興味が出てきました.

しっかし洋服の歴史やハイブランドを学ぶ書籍が無い!!!

マジで無い.これはMBさんも仰っていますが,断片的な本しかない.貪欲に古書を学び,歴史やブランドの流れを理解したMBさんだからこそ,ハイブランドの歴史等を発信できるのです.

 

いやそれでも自分で学べるところは学びたいやんということで,『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』を購入しました.これがマ~ジで神本でした.

ということで今回は書籍のご紹介です.私も一緒に学びながらまとめてみました.

 

 

本の要約

1930年代~ファッションの歴史の本です.よく聞くモッズやヒッピー,パンクス,ノームコアなど計31種類のファッションスタイルを解説しています.

面白いのがファッションは繰り返していること.MBさんが仰る通り,本当にドレスとカジュアルの流れが繰り返しています.

さらに面白いのが,各ファッションスタイルは互いに影響しあっていることです.つまりそれぞれのファッションは分裂しているのではなく,今のスタイルを少し変えてみようとか,上の世代で流行っていたファッションのココを取り入れてみようというように,それぞれ吸収して影響しあっているのです.

挿絵のイラストも,それぞれのファッションスタイル毎に描かれていて理解しやすいです.

 

まとめると

1.ファッションの歴史がわかる!

2.ファッションは互いに影響しあっている!

3.挿絵が綺麗でわかりやすい!

 

以上です!解説していきます.

 

1.ファッションの歴史がわかる!

そもそもファッションの歴史ってなんぞ?という私みたいな方が多いと思います.ヒッピーとかよく聞くけど何それ?人?スタイル?みたいな.

 

この本を読むと1930年代からのメンズファッションの歴史が一通り理解できます.

なるほど昔はドレスな服がイケてたのね,とか,ライダースジャケットって,バイカーっていう昔流行ったファッションから来てんのね,とか.

今までわからなかったモッズ,ヒッピー,パンクスが,世界的な流れの中でわかってきます.

 

この本を読んで,例えば私であればこう答えます

モッズって何よ→ アメリカから来たスクール系のモダンな感じ@英国

ヒッピーって何よ→ ビートの流れを汲んだ精神バンザイファッション

パンクスって何よ→ 今までのやつぶっ壊して新しいスタイル作るぜー&音楽とミックス

 

私の場合は表現がざっくりしていますが,実際の書籍はファッションが影響しあう流れをチャートで示しながら,わかりやすい文章で丁寧に書かれています.

MBさんが仰る通り,たしかにファッションはドレスとカジュアルを波のように繰り返していることがよくわかります.私の場合は本を読みながらMBさんの理論も使って,本の内容を理解する手助けにして読んでいきました.

こんなかたちでファッションの歴史を学ぶことができます.

 

2.ファッションは影響しあっている!

歴史を学ぶと,あれ?と思うわけです.昔のファッションなのに,今も使ってるアイテムがあるじゃんと.ライダースとかモッズコートとかワークブーツとか,実は昔からあります.

これがファッションは吸収し,互いに影響しあっているということです.

 

私たちを例にとるとわかりやすいと思うのですが,今の20~30代くらいの人たちは昔のファッションを見ているわけです.90年代のバブルな服とか,アメリカンカジュアルなおじさんとか,裏原宿の兄ちゃんたちとか,そういうのを見ているわけです.

それを見てマネしていると,なーんか自分たちの感性と合わない部分が出てきます.ジーンズって動きづらくない?とか,バブルな服は形がキツイけど発色は良いな,とか,裏原宿は今もイケてるな,とか.自分たちで良い部分を取り入れたり合わない部分を変え始めたりするわけです.そうしてできた自分たちのスタイルが,新しい時代のスタイルとなるわけです.

 

これが吸収と影響ということ.昔と同じようなスタイルが繰り返されていても,今と昔で見てきているものは違うのだから,同じようでも少しずつ変化しているのです.

 

ファッションスタイルってたくさんあるように見えるし,31種類も覚えられないよ...という方でも大丈夫.そもそも覚えるものでは無いですし,大きな源流となっているファッションスタイル(モッズとか)があり,それが微妙に変化して別のスタイルになっているのです.ですから源流をザックリ理解しておけば,あ~この流れね,と理解していけます.だいたいで良いのです.

 

読み進めていくと,今と昔のファッションのつながりを知ることができます.歴史や名前を知るだけでなく,なぜこのスタイルが生まれたのか,がわかります.点と点でなく線と線で面的にわかる,それがこの本の良いところです.

 

3.挿絵が綺麗でわかりやすい!

そして,この本の一番の特徴といっても良いのが挿絵.

挿絵は漫画家の矢沢あいさんが描いています.矢沢さんは『NANA-ナナ-』や『Paradise Kiss』を手掛けた漫画家さん.

各ファッションスタイル毎に一枚挿絵があり,特徴を捉えた美麗イラストで,スタイルのイメージが湧くようにしています.

この絵だけザっと見ても理解の促進になるのではないかな.それくらい見ていて楽しい本に仕上がっています.

 

書き忘れていましたが,本の作者は佐藤誠二朗さん.伝説の編集者と呼ばれ,MBラボでの連載も手掛けていらっしゃるようです(ラボ入りたい~

いやこの方の連載とか絶対面白いもんな...本で既にわかりやすくて面白いのに,毎週連載が見れるとかどうなってるんやマジで...

 

まとめ:気になる方は是非!

まとめると,ファッションの歴史を知りたい方,ファッションスタイルの流れを知りたい方にオススメです.特に初心者の方(私)にもわかりやすく書かれていると思います.

私も今年からファッションやるか~と学び始めて,MBさんのメルマガを登録して,歴史を学びたくて本書を手に取りましたが,買ってよかったなあと思います.初心者に優しくて,入門編としてピッタリだと思います.とにかく先が読みたくて,ページをめくる手が止まらなかったですね...

 

気になる方はぜひ調べてみてください.

それではまた.とんでした.

 

今回紹介した本

『ストリートトラッド~メンズファッションは温故知新』/ [著]佐藤誠二朗[挿画]矢沢あい/ 集英社

単行本¥1,650,2018年10月10日第一刷発行

 

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