【テイスティング】エリクサー ベンネヴィス1996 22年

 

 

 

はい,こんにちは.とん(@peat494)です.

今回は,麻屋商店さん(@asaya_chichibu)で購入した,エリクサー ベンネヴィス1996 22年を飲みます.

麻屋商店さんの量り売り,いつもありがとうございます.

 

 

・1996年11月22日蒸留,2019年7月16日瓶詰

・シェリーバット熟成の22年

・度数は55.3%

 

コメント

エリクサーってなんぞ?と思うので,調べました.

(参考:https://elixirdistillers.com/about/)

 

エリクサーとは

ロンドンのボトラーズです.

 

創業者はスキンダー・シン氏と弟のラジ・シン氏.なんとこの2人,4歳と2歳の頃から酒類業界に関わってきたのです(マジ?犯z・・.

というのもご両親はアジア人.1971年にイギリスで酒販免許を取ります.イギリスでアジア人が酒販免許を取るのは初めてのこと.

親の影響か知りませんが,1980年代半ばから,兄スキンダーはミニチュアボトルを集め始めました(これがイギリス式英才教育なのか・・・.1990年半ばにはウイスキーコレクターとして名を馳せるようになるから,教育はわかりませんね.

 

さて,ウイスキーお兄さんとなっていた兄弟,1999年に「ウイスキーエクスチェンジ社」を立ち上げます.ウイスキー専門の小売会社を始めました.

このとき兄スキンダー氏,30代前半でしょう.ベンチャーやってやんよ,って感じだったんでしょう.画期的なのはオンラインを使っていたこと.他にもオンライン酒販業者は出てきていましたが,そのうちの一つでした.インターネット黎明期に,新しいビジネス見つけた感じですね.これイケるんちゃう?って.

 

そうして始まったウイスキーエクスチェンジ社は,2002年に初めて樽をボトリング.

このときスキンダー氏確信します.こーれは面白い.樽は面白い.自分たちがやるのは樽だ.シングルモルトの樽だ.自分たちはもっと面白い樽を見つけ出して,ボトリングするぞ,となるわけです.シングルモルトとかマイナー部門でっすーくらいの時期ですから,とにかく気づくのが早いわけです.インターネット然りモルト然り.

その流れで2008年には「ジ・エレメンツ・オブ・アイラ」を発表します.こーれがウケた!ウケたウケた.2009年にはポートアスケイグシリーズも発表し,アイラ島シリーズを極めていきます.2011年にはBlack Totというラム酒も発表.破竹の勢いが止まりません.

 

そうして2017年,ウイスキーエクスチェンジのボトリング部門であったスペシャリティ・ドリンクス社は,エリクサー・ディスティラリーズ社と改名します.これがエリクサーなんだ.

 

今まさに勢いに乗り,止まることを知らないボトラーズ.それがエリクサーなのです.

 

再びコメント

まとめてみるとエリクサーの勢いヤッヴァイわね.ボトルの白いラベルは優しいですよ~って感じなのに,本体ガンガンのイケイケじゃないですか.

今回のベンネヴィスはビンテージ1996から,期待のシェリーカスク.

字面からして楽しみです.

 

 

琥珀色

 

アロマ

干しレーズンやプルーンの甘い香りがまずやってきます.練乳クリーム,薄くオークでブドウの枝のような植物感も.白ワイン.

経時でほんのりピート.加水でベンネヴィスらしいトロピカル香が広がります.

 

フレーバー

トロピカルな甘さがシェリーの甘さと混ざり合います.

余韻は樹皮感のあるオークがやってきます.ビターでモルティ.スッと抜けるピート.控えめな甘さが包みます.

後味は中程でオークとビターさが残ります

 

総括

シェリー樽が面白い感じにベンネヴィスの個性と混ざり合っています.

香りはベンネヴィスっぽさがあり,味わいは駆け抜けるように変化していきます.

同じビンテージで樽比べしてみたいですね.

まんまとエリクサーの面白さにハマってしまいました.

 

それではまた,とんでした.