【セトリ,MC,感想】Mr.Children ミスチル ライブ 宮城 2018-19【重力と呼吸】

 

 

2018年10月13日(土),ミスチルのツアーライブ【重力と呼吸】宮城公演に行ってきました.

※セトリ,MCほかネタバレあり注意

トレーラー

アリーナ

タワレコ

花夜のアリーナ

※セトリ,MCほかネタバレあり注意!

 

 

 

 

 

セトリ

01. SINGLES

02. Monster

03. himawari

04. 幻聴

05. HANABI

06. NOT FOUND

07. 忘れ得ぬ人

08. 花-Memento mori-

09. addiction

10. Dance Dance Dance

11. ハル

12. and I love you

13. しるし

14. 海にて,心は裸になりたがる

15. 擬態

16. Worlds end

17. 皮膚呼吸

–アンコール–

18. here comes my love

19. 風と星とメビウスの輪

20. 秋がくれた切符

21. Your Song

 

 

観客を引き込む3曲目:himawari

SINGLESでミスチル出てきた!と思ったのも束の間,3曲目のhimawariで全部持っていかれました.

ライブの迫力はケタが違う.田原さんのギターソロも大変ヤバい.ゴリゴリのバンドサウンドが炸裂……….なんじゃ,こりゃ…

この曲からステージのプロジェクションマッピングも本格的に始動して,目を釘づけにされました.

 

圧倒的王者の13曲目:しるし

ライブも盛り上がってきた頃,and I love youに続くのは「しるし」.

光量は抑えめに,歌い上げるしるし.  圧倒的王者の貫禄を見せつけ,会場全体の空気を支配しました.

曲後,桜井さんの「聴き入っちゃったでしょ?」が全てを物語っています.神か?

 

ここまでのセトリで,ミスチルはロックバンドであり,ギンギンに尖っている今のミスチルを感じていました.

ですが,「しるし」が披露された後には,彼らはこういう王者の曲をいくつも持っていて,それでもいま新しいサウンドを奏でようとしているのだということが,ずっしりと感じ取れました.

なんというか,「しるし」を含めたこれまでも,今の尖ったサウンドも全部ミスチルで,それを全部モノにしながら,これからやりたいことや新しいことに挑んでいく,そういう姿を見せられた感じがしました.

 

そしてその姿が,「海にて,心は裸になりたがる」「擬態」「Wolrds end」と混じりながら,最後の「皮膚呼吸」に繋がっている気がします.

 

 

メッセージと,これからの姿:皮膚呼吸

と,ある日

こめかみの奥から声がして

「それで満足ですか?」って

尋ねてきた

この歌詞で始まる「皮膚呼吸」.

 

曲前のMCも含めて,桜井さんからの強いメッセージを感じました.

桜井さんの曲前MC

「自分たち(ミスチル)は去年で25周年.去年はありがとうの思いでツアーをやってきた.今年はどうしようかと思った.自分たちにはまだやりたいことがある.自分たちは歳をとってきて,同じくらいの歳のお客さんもいるかもしれない.いろんなことを諦めて落ち着いているかもしれない.でも自分の中にある,まだ何かに挑戦したい,できるんだっていう感情を見つめて,大切にしたい.そんな思いでこの曲をつくりました.皮膚呼吸.」

同世代への強いメッセージと,バンドとしてさらにやっていくんだという姿.

その思いがこの「皮膚呼吸」には示されているんだと思います.

 

 

アンコール:here comes my love,メビウスの輪

アンコールの一曲目は「here comes my love」.

本編で燃え切ったのに,まだこんな曲も持ってるんだぜ,と言わんばかりの強さです.

この曲,アルバムで聴いた時と比べてライブの圧倒感は異常です. 正直,曲が終わった後は放心状態で,拍手することもできませんでした.

ミスチルのロックバラードがここまで強力なのかということを思い知らされました.以前までは気づけなかったギター,ベース,ドラムの存在感とグルーブが恐ろしいくらいに表れていて,「しるし」とは違う世界を見せてくれました.

 

続く「風と星とメビウスの輪」がこれまた強烈.強すぎる.

光の演出とシャウトが重なって,まだまだ聴き足りないと思わせてくれる一曲でした.スルメ曲.イントロからもうずるいんだよな…

 

(追記)秋がくれた切符

桜井さん「秋の公園のベンチに座った感じで,歌わせてください.」

と,音量の返しに腰掛けながら歌い始める,秋がくれた切符.

コンパクトな構成がらも心地よいメロディが,鳥肌モノでした.Sunnyさんのコーラスも良いんだよな〜.

新アルバムはバンドサウンドだけかと思ってたら,違うんだぜと(アルバムではこの後himawariに行くのヤバい).若手が聴いたら,この人たちなんなんや…音楽やめようって思うよなあ…

 

ライブが終わってからもこの曲を聴いています.腰掛けながら歌う桜井さんが思い出されます.良い曲です,ホント…

 

ラスト:Your Song

桜井さんが「みんなの曲です」というYour Song.

当然ミスチルの曲でもあると思うわけですが,重力と呼吸にも繋がる,見えないけれどなくてはならない大切なものをYour Songで歌い上げ,終了となりました.これからのバンドの姿とやりたいことを,曲で示してくれたように思います.

個人的には「君じゃなきゃ」で桜井さんに指さしてもらえて,消え去りました.

 

その他特記事項

光の演出がすごい

今回のライブで個人的にすごいと思ったのは光の演出です.レーザーからプロジェクションマッピングまで駆使して,会場のどこからでも楽しめる空間がつくられました.

特にNOT FOUNDで,光と映像でステージの形が変わったように見せる演出は凄かった.

決して大きな会場ではないんだけど,その中でぎゅっと詰まったクオリティの高いステージでした.

 

メンバーの存在感がすごい

桜井さんばかりに目が行きがちですが,言わずもがな他のメンバーの存在感がすごい.

ステージでは田原さん,ナカケー,JENでがっちりトライアングルを組んでいて,絶対に崩せない結束が見えました.目に見えない共通意識ってこういう風に見えるんだなあと想った瞬間でした.なによりプレイしてる姿の存在感が各人すごい.これがオーラなのかと.無言で良い音を奏でる人のお手本だと思いました.

サポートキーボードのサニーとセビーも,素晴らしくかっこよかったです.

 

クリエイターの苦悩

「花」の前に,桜井さんはMCでこんなことをしゃべりました.

innocent worldが売れて,デビューから2年で売れて,この先どうしようかと思った.ブームでは終わりたくない,僕らはこの先もずっと音楽をやりたいって.それでホテルで一か月くらい缶詰めになって曲を作っていた時期があった.途中からもう曲は作りたくないって思った.それで一か月の最後の日,もう思いっきり遊んでやろうと思って草野球をした.僕はセンターを守っていた.そしたらフッと何かが降ってきた.(ボールじゃないよ,雨でもないよ 笑).曲が降ってきた.それでホテルに飛んで帰ってメンバーに聴かせたら良いじゃんと言ってくれた.それでニューヨークまで行ってレコーディングした.

何かを作った人ならわかる,このクリエイターの苦悩.もうやりたくないって思うんですよね.やめればどんなに楽なのかって.

桜井さんもやっぱり悩んで,最後の日に遊んで,そのときに降ってきた.

続ければモノになるって簡単に言うけれど,続けている間にはもう嫌だっていうくらいの苦労と苦悩があって,耐えきれずにやめる人もいるんですよね.そういう人を叩くのは簡単だけど,苦しい背景があるんだっていうことを,わかってほしいです.でも,やめても必ず自分の糧になっているから.責めないでほしいです.

そういう中でずっと曲を作り続けて,これからも新しいこと,やりたいことに挑んでいくミスチルは,やっぱりすごいなと思います.月並みですが…

 

総括

REFLECTIONからミスチルに入ったペーペーですが,最高に楽しいライブでした.

ギンギンに尖っている今のミスチルは,今でもビギナーのようで,とてもかっこよく見えました.

ツアーはまだまだ続きますが,参加される方が楽しい時間を過ごされることを,祈っております.

 

重力と呼吸ツアー公式サイト→ http://tour.mrchildren.jp/

重力と呼吸アルバム公式サイト→ http://www.toysfactory.co.jp/artist/mrchildren/20181003/

 

 

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