【思考面】年末ドラッカー『マネジメント』感想
年末にマネジメントを読んだ
時間がある年末.せっかくだと思って,ドラッカーの『マネジメント』を読んでみました.
『もしドラ』で話題となったドラッカーの著作です.
今回は,復習がてら感想をまとめてみようと思います.
実践面は,こちら!→→ 【実践面】年末ドラッカー『マネジメント』感想
結局,重要なことは1つだった
一通り読みましたが,結局言ってることは一つで,
「自分の事業は何か?何のためか?何であるべきか?」
を考えるということでした.
これはすべての軸という感じで,これがしっかりしていないと他の戦略もあやふやになってきます.
どこの局面でもブレずに決断するために,重要な軸と言えます.
例えば
例えば,思考実験で「クラフト蒸溜所の事業は何か?」と考えてみました.私がクラフト蒸溜所を運営するとしたら,です.
1.クラフト蒸溜所の事業は,ウイスキーを造ること.
2.クラフト蒸溜所の事業は,ウイスキーを飲みたい顧客のため.その顧客はバー,一般家庭,観光客が考えられる.
3.クラフト蒸溜所の事業は,顧客の満足を満たすものであるべき.現在満たされていない顧客の満足とは,その地域独特の味,樽出し体験,住み込みでのウイスキー造り体験など.
2.ではお酒を飲みたい顧客のため,としても良かったのですが,クラフトであることを考えるとマニアックだし広告も打てないと思い,ウイスキーを好きで,さらに深掘りしたい人を顧客としました.
こうしたことを前提として,戦略や組織の設計に移っていくわけです.今回の場合だと,体験型の蒸溜所であることが重要だと思います.
相手の身になって考えるということが真理?
「他人の気持ちになって考えろ」と言われてはきたけど
想像を超えて 心は理解しがたいもの
口がすべって / Mr.Children
マネジメントを読んでいると,どうも「相手の身になって考える」ということが何度も出てきます.
それは企業の目的というところに典型で,ドラッカーは企業の目的は顧客の創造にあると説きます.
そのためのマーケティングと新しい価値の創造が,成果につながるとします.つまり相手が何が欲しいか考えて,そのことをやれば成果につながるだろうということです.
例えば
例えばウイスキーで,ブルックラディ蒸留所のアイラバーレイというシリーズは好例です.アイラバーレイはアイラ島産の大麦のみを使用したウイスキーですが,これが出てくるまで,消費者は大麦の産地で飲み比べるという意識がありませんでした.ですが,そこに踏み込んでみると意外と面白い.潜在需要を引き上げて新しい価値にした,イノベーションの好例です.
さらにマネジメントは,コミュニケーションのやり方も解説しています.それも結局は相手に何が見えているかが重要なのです.
読んでいると,相手の身になって考えるということは真理なのではないかという気がしてきます.
でも,難しいんですよね...ミスチルの歌詞じゃないですけど...
まとめ
今回は思考面ということで,実践よりもメンタル面での構えを採り上げました.
まあ,これは本屋の自己啓発本にも載っているようなことかもしれませんが,ドラッカーの本が売れるのは,そのやり方まで噛み砕いて説明しているからでしょう.
実践にこそマネジメントはアリ.ということです.
というわけで,次は実践面です.
実践面は,こちら!→→ 【実践面】年末ドラッカー『マネジメント』感想
最後まで読んでいただき,ありがとうございました!
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