【テイスティング】アスタモリス ディーンストン1999 19年
はい,こんにちは.とん(@peat494)です.
今回は,麻屋商店さん(@asaya_chichibu)で購入した,アスタモリス ディーンストン1999 19年を飲みます.
麻屋商店さんのおかげで秩父で生活できています.いつもありがとうございます.
・シングルカスク
・バーボン樽熟成
・度数は53.1%
・輸入本数60本
コメント
アスタモリスってなんぞ?といつも思うので,今回,調べました.読み物としてもどうぞ.
アスタモリスとは
(公式サイトの要約.出典: https://www.asta-morris.be/about)
創業者バート・ブラネルは,20年以上ウイスキーを愛する愛好家です.
さらに,バートは,代々続く食肉加工会社の5代目社長でもあります.
バートがウイスキーに目覚めたのは1994年.ジャックダニエルのシングルバレルを飲んだ時,稲妻が走ったそうです.
シングルバレルですから,相当に濃厚だったのでしょう.こりゃあウメェ…となったバートは,そこからどんどんウイスキーにのめり込み,1999年にはWee Dram Whisky Societyを設立.この辺りから見える行動力,凄いです.
2009年,友人の支えもあり,ベルギーでアスタモリスを設立.
当初はウイスキー雑誌に記事を書いたり,テイスティング会などの開催を行っていました.
しかし,2年目にグレンリベット1977-2010を発表.続いて,アスタモリス初のボトルとしてベンリアック1975,ベンリアック1978を発表.その後,次々とボトルを発表していきます.
こうして発表するボトルが一定の評価を得て,現在のボトラーズであるアスタモリスがあるわけです.飲み手としての感覚も高いことが伺えます.
現在,バートは,2つのプロジェクトに取り組んでいます.
1つはジンの作成.NOG!(Non Ordinary Gin!)を発表し,好評を得ています.
2つ目はラム酒の作成.ラスタモリスという名前で,シングルカスクのラム酒をボトリングしています.
(終)
こうしてみると,好きが高じてウイスキー会社を設立,記事やコメントを書きながらボトリングを行い,ジンやラム酒にも手を出し始める..なんとなく某ウイ〇研と似ている気がします.
これからも楽しみなボトラーズです.
再びコメント
アスタモリスを振り返ったところで,今回のディーンストンです.
ディーンストンって,12年の甘い飲みやすさが印象的で,それ以外のボトラーズや長熟は飲んだことがありません.
映画『天使の分け前』で,ウイスキーに目覚める段階で出てきた蒸留所だったことを覚えています.
今回のボトルは東海道五十三次シリーズ!ということで,『宮-Miya』熱田神宮が描かれています.
ウイスキーの色がなんとなく青い…?気がしますが,気にせず頂きます.
色
かなり薄いゴールド.
アロマ
モルティで,オレンジやバニラ,レモンクリームのような甘くも刺激的な香りが漂います.
干し草.焦げた革.バタートースト.底部に薄くスモーキー.ハイランドの良さを感じさせます.19年にしては,どこか若々しいニューポッティな香りも.
加水でかなり開きます.
フレーバー
モルティで,スウィートな熟成感.オークが広がり,ほんのりビターでスモーキーです.
余韻はモルティ.リンゴの芯.焦げた煎餅.干し草.オークが土台で支える中を,花のような感じが駆け抜けます.
後味は長く,甘くて複雑な印象が残ります.
総括
想像を裏切らないディーンストン.個人的には,12年の進化形という感じです.
全部こうういう安定した感じなのでしょうか.であれば,ベンネヴィスのようにどれを飲んでもうまい蒸留所ということで,追っかけてみたくなります.
蒸留所にもボトラーズにも,可能性を感じさせてくれる一本だと思います.
それではまた.とんでした.
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