「ザ・スコッチ」バランタイン17年物語 (1996) レビュー
『『ザ・スコッチ』バランタイン17年物語』(ノウン,1996)
たまに古本屋で見かける一冊です.800円でした.
カッチリしたハードカバーで,高級感があります.カラー写真が美しく,眺めても楽しい作品です.
バランタイン17年の造り方
この本は,バランタイン17年がどのようにしてできたかということを書いています.
バランタインという人物から,ウイスキーの造り方,ブレンドの歴史,ブレンドされているウイスキーまで,内容は多岐にわたっています.
水について書いている希少な本
私が特に良いと思ったのは,仕込み水について一章を割いて書いている点です.
地質と水質の関係や,水源を得る大変さについて熱心に記載した本は少ないです.これだけで,バランタインが水を大切にしていることがわかります.
当時のバランタイン原酒に使った「バルブレア」は,7 km離れた小川から水を引いているが,メートルごとに道を買い取って水源を確保した.など.
努力が垣間見えます.
水だけでなく大麦にも一章を割いており,貴重な情報です.
スコッチ・ウォッチ
また,ユニークなのは「スコッチ・ウォッチ」というガチョウの章です.
表紙にもガチョウがいます.これがスコッチ・ウォッチです.
このガチョウは,貯蔵庫のパトロールをしているのです.ガチョウの警備能力は高いのだとか. 知りませんでした.
バランタインでは,ガチョウが貯蔵庫の警備をしているのです!
当時のブレンド
さらに,当時の蒸留所
- アードベッグ
- バルブレア
- グレンバーギ
- ミルトンダフ
などもその特徴と共に写真付きで紹介され,当時を知ることができます.
まとめ
この本で,バランタインの印象が変わりました.
見かけたらぜひ読んでみてください.
私の古本はサイン本でした.ちょっと得した気持ち.
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