スコッチウイスキー紀行 (土屋守,2008) レビュー
『スコッチウイスキー紀行』(土屋守,2008)
かなり良い本でした.
感想を書きます.
メインパート
メインは「土屋守氏がスコッチ蒸留所を巡り,所感や雑学を加える」というもの .
他にもコラム形式で,ウイスキーと関わりが深かった人間や,ウイスキーにまつわる物語がまとめられています.
特にグレンモーレンジ蒸留所の記載は詳しく,樽熟成について蒸留所責任者の方との会話を交えながら語っています.これだけでも貴重です.
他のパート
また,本書の良いところはウイスキーと人間についての記載が詳しいことです.
- スコットランドの文豪ウォルタースコット
- カフェ式蒸留器のコフィ
- グレンフィディック創業者グラント
- DCL社総帥ウィリアム・ロイ
- 時の首相チャーチル
他にもブレンデッドスコッチの生みの親なども載っていて,読みごたえがあります.
このウイスキーと人間との関係を書いている点がGoodでした.
まとめ
ウイスキーの蒸留所巡りに関しては,より新しい『シングルモルトウイスキー大全 』(土屋守,2009)のほうが良い部分もありました.
しかし,先のグレンモーレンジのように貴重な記載があり,蒸留所の土地の雑学も面白かったりして,それだけでも十分価値がありました.
例えばオークニーには海藻を食べてる羊がいて,高値で取引されることだとか.
中古で200円程度,ハードカバー.お得な買い物でした.
ぜひ読んでみてください.
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