ウイスキー通(土屋守,2007)レビュー
『ウイスキー通』(土屋守,2007)
これは相当に通な一冊です.
名前の通り,通の一冊
この本は,ビギナーが読んでも難しいでしょう.わからないことはないと思いますが,文章が多く,とっかかりづらくて読みにくいと思います.
ウイスキーにある程度知識があって,さらに詳しく知りたい方向けです.
例えば,造り方がある程度わかっていて種類も知っている.そんな方が丁度良い本だと思います.
アメリカンやカナディアンが詳しい
アメリカンウイスキーとカナディアンウイスキーが特に詳しく書かれています.
蒸留所を持つ会社(当時)から,造り方の違い,設備の違い,歴史も関連付けて詳しく書かれています.
蒸留所を持つ会社がなぜ蒸留所を手放したのか,ハイラム・ウォーカー社とは何か.そういうかゆいところ,通が知りたいところが採り上げられています.
スコッチはさらっと
「前著『スコッチ三昧』(2000)でスコッチは詳しく採り上げた」とあって,スコッチの記載は少しだけです.
2007年当時の新しい内容を採り上げています.特に業界の再編やクラフトウイスキーの誕生,新興ボトラーズに焦点を当てています.
この本ではスコッチよりアメリカン,カナディアンがメインだと思った方が良いかもしれません.
まとめ
進み方は土屋守さんによる質疑応答形式です.広い内容をうまく区切っていてわかりやすく,辞書のような使い方もできます.
内容は2007年ですが,今一度知識を確実にしたい方は読んでみてはいかがでしょうか.
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