【金沢旅行①】富山県,三郎丸蒸留所見学レポート!

金沢旅行の1日目.

仙台からまず向かったのは,富山県の三郎丸蒸留所です.

 

朝の富山駅.小雨が降っていた.

朝ご飯に利用したエキナカの「おむすび屋」.

おむすび屋で購入.左から,黒とろろ,福井梅,鮭.とてもおいしかった.

 

電車が遅れる

朝の10:00から蒸留所見学を予約していましたが,富山駅で電車が遅延.

あいの風とやま鉄道...30分遅れで富山駅を出ます.

この時点で蒸留所には電話を入れましたが,9:30から電話受付のため,つながりません.

 

 

遅れつつ,新高岡駅で乗り換えます.

でも

乗り換えが全然ない.

 

油田(あぶらでん)駅まで行くのですが,次の電車は40分後...

蒸留所の電話は9:30を過ぎてもつながりません.

結局,10:00からの見学には30分遅れで入れてもらい,最初の日本酒製造工程は見学できませんでした.

 

 

時間には余裕をもって臨みましょう...

 

 

蒸留所に着く

 

油田駅.この視点のまま後ろにまっすぐ行くと蒸留所だ.

 

蒸留所の位置はわかりづらいのですが,油田駅を出てまっすぐ目の前にある郵便局の横道を抜けると,右手が蒸留所です.駅から1分で着きます.

 

30分遅れで入れてもらい,ウイスキーの製造工程から見学させてもらいました.

 

三郎丸蒸留所のビジターセンター.

ビジターセンターの中には,若鶴酒造ゆかりの品がいっぱい.

 

 

見学開始!

三郎丸蒸留所では,6月から9月末までがウイスキー造り,10月から5月末までが日本酒造りをしているようです.

ちなみに日本酒造りでは菌を持ち込めないため,杜氏は納豆やヨーグルトが禁止なのだとか.

 

さて,敷地内を少し歩くと蒸留所の建物が見えます.

 

蒸留所の建物.2017年7月13日にオープンしたばかりだ.

入口の銅看板.

木樽の傘立て.

 

昔からあった蒸留所ですが,老朽化のためクラウドファンディングで建て直しを行い,2017年7月13日にオープンしました.

このクラウドファンディングは返礼品として70%以上の設定をしていて,ほとんど利益がなかったのだそうです.つまり,予算の募集というよりも,PRのために行ったようです.

その際,新しい蒸留所に来てくれるように,ボトル型の木札を返礼品に加えていました.蒸留所内の壁には,その木札を立てるスペースがありました.

 

右奥に見えるのがクラウドファンディングで配られた木札を立てる壁

 

 

製造工程の説明

新生・三郎丸蒸留所は,見てもらうことを前提に製造工程が配置されています.

今回の見学時はスチルを取り換えている最中で,分解されたスチルが見られました(むしろレアかも?).

 

蒸留所の2階.展示がされている.

 

麦芽はスコットランドから買い入れており,二条大麦のヘビリーピーテッド麦芽(50ppm)です.

なんと,麦芽を食べさせてもらえました.ピーテッド麦芽は初めて食べましたが,スモーキーで香ばしく,これだけでおいしいものでした.そう思っていたら「この麦芽だけを売ってくれという問い合わせが年に6回きました」とガイドさん.たしかに.と納得の味です.

麦芽.左の皿がヘビリーピーテッド麦芽.食べられる.

マッシュタン.

ホーロー製の発酵槽.6万6000L入る.

 

マッシュタンは(おそらく)ステンレス製で,グリストに粉砕した麦芽を64度のお湯と混ぜ合わせ,撹拌します.

この時点での麦汁の糖度は17度.ウイスキーを造っているときは麦汁がふるまわれるそうです.

 

発酵槽はホーロー製でエール酵母とウイスキー酵母を混合して行っており,発酵時間は3日間です.

面白いのは,発酵槽にシャワー装置を備えており,これで温度調節が可能ということ.ユニークな装置です.

 

分解されたスチル.

 

スチルは入れ替えのため分解されていました.このスチルのネック部分は地元の銅職人に依頼したとのことです.

樽詰めは63.5度.樽の内側のチップが展示されており,それぞれの香りをかぐことができました.この展示は秀逸!バニラ香やナッツ香,干し草香など,わかりやすく特徴を捉えることができました.

 

ニューポットから55年までのウイスキーが展示されている.

 

樽材のチップ.香り別に体験できる.

 

三郎丸蒸留所のウイスキーは,12月だと一升瓶が一番売れる.地元の消費が盛んなのだ.

 

ウェアハウスは同じ建物内で連結していました.ラック式で一部はダンネージ式.バーボン樽が一番多く,シェリー樽やワイン樽.ミズナラ樽など,様々な種類・産地・大きさの樽を持っているとのことです.

樽から染み出る木の成分をかがせてもらいました.少しわかりづらかった...

 

ラック式のウェアハウス.

 

70年使った樽もある.樽に見える黒い筋が,木の成分.

 

ダンネージ式で,ミズナラの新樽.

 

つい近日,船で輸入したという樽が置いてありました.なんと真っ黒.これは中に水を入れ,表面に竹炭をまぶし,水漏れを調べているのだそうです.確かにいくつかは下に水が漏れていました.

 

輸入樽.中に水を入れている.黒いのは竹炭を塗っているのだ.

 

以上が蒸留所見学でした.とてもわかりやすく,面白くノリのよい解説で,良い見学体験でした.

 

 

試飲してみる

ビジターセンターに戻り,三郎丸蒸留所のウイスキーを試飲してみました.ビジターセンターはとてもおしゃれでした.

 

ニューポットと1990ビンテージを試飲.

おしゃれなビジターセンター.ピアノがある...

ビジターセンターはとても広い.

三郎丸蒸留所2018年ニューポット

度数:60%

色:透明

アロマ:スモーキー.麦ジュース.シリアル.

フレーバー:スモーキー,スウィート.ピリリとするが,荒さがない.余韻はドライで少しクリーミー.

評価:ニューポットといえども,荒さがないのが特徴.珍しい気がする.★6.

 

三郎丸1990カスクストレングス(27年熟成)

度数:59%

色:琥珀色

アロマ:スウィート.モルティ.バニラ.生のフルーツ.底部にスモーキー.グラスの残香は非常にスモーキー.

フレーバー:スウィート.樽.木目.追って絹のような麦芽.少ししょっぱさ.余韻はドライ.

評価:スモーキーさが丸くなり,フルーティでモルティかつウッディ.★9.

 

 

他には,地ウイスキーのサンシャインウイスキーや,日本酒の試飲ができました.日本酒は酒器を500円で買うとすべて試飲できるようでした.

 

サンシャインウイスキーの試飲は無料.樽から出てくる感じ...

サンシャインウイスキーのテイスティングコメントは下記記事をご覧ください.

サンシャインウイスキー → http://yorusake.com/blog/2018/12/15/sunshine/

サンシャインウイスキープレミアム → http://yorusake.com/blog/2018/12/15/sunshine_premium/

 

ビジターセンターで試飲していると,ガイドさんがやってきて,遅れて来たために見られなかったビデオを見せてくれました.とても丁寧に対応していただいて,とても良かったです.

 

売店ではサンシャインウイスキープレミアムと,ウイスキーで漬けた干し柿が入っているキャラメルアイスを買いました.このキャラメルアイスが絶品!! ぜひ買ってみてください.

 

キャラメルアイス.甘さが絶妙でおいしい.

 

次は金沢へ.

蒸留所を出て,次は金沢市内へ向かいます.

砺波市役所まで歩き,バスに乗りました.

 

 

[amazon_link asins=’B077BPSRFG,B075VW8VKT,B072LXRSFT’ template=’ProductCarousel’ store=’whiskyton-22′ marketplace=’JP’ link_id=’43c070f3-005b-11e9-9ca9-83cd32eff3db’]